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東京交響楽団第538回定期演奏会 [クラシック]

 楽団桂冠指揮者の秋山和慶御大の指揮で、武満徹「グリーン」、ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番、バーンスタイン 交響曲第2番「不安の時代」 の3曲でした。
ラフマニノフのピアノソロはジョン・ナカマツ氏、バーンスタインの交響曲ではピアノトリオの佐山雅弘M'sが加わりました。

 「グリーン」は、まあ曲がどうこう言うのはやめにして、演奏はよかったですね。特に弦がふっくらとした感じで、曲にはよく合った演奏だったかと思います。

 ラフマニノフは実によかった。ナカマツ氏のピアノソロ、大変よかったです。うまいだけでなく、曲の良さを十二分に引き出していたように思います。オケについてはほぼ言うことなし。第3楽章でほんの少しピアノが走り気味になり、一瞬オケが出遅れたような感じもありましたが、まあ些細なこと程度だったかな、と。
 個人的な思いとしては、日本のオケ全般に、協奏曲の演奏の時にソリストに優しすぎるのではないかなと思うことがあります。オケがあんなに音を抑えなくてもいいんじゃないかな?と。木管の音なんか、ピアノの向こうからようやっと聞こえてくるような感じのこともよくある。その意味では、1・2楽章はもう少しオケが音を大きめでもよかったようには思いますが、当然指揮者の考えもあるでしょうしね。
 そうそう、ナカマツ氏のアンコール曲もとてもよかったです。

 ついでに、今回はコンマスがゲストで、スロバキア・フィルのコンマスの方でしたが、奏でる音がとてもよく聞こえていました。けっして目立とうとしているような音ではないんですが、オケ全体に埋没するのではなく、オケ全体をリードしつつも自分の音もしっかりと聞かせるという感じでした。

 バーンスタインの交響曲は初めて聴く曲でしたが、面白い曲・演奏で、楽しめたなあと思います。変な言い方かもしれませんが、こういう曲、東響にはよく合っているように思います。
 M'sのアンコールはチックコリアの「スペイン」。まさかこんな時にスペインが聞けるとは。これまたよい盛り上がりで、本当に最後まで楽しめました。時間があっという間に過ぎてしまったなあ、という感じのコンサートでしたね。

 今度の土曜にも東響のコンサートがあります。春祭だ春祭だあ。


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コメント 2

春分

クラシックは聴かないわけではないですが(ま、現代音楽は聴かないとしても)この内容にコメントできる力量はないですね。
by 春分 (2006-07-16 22:32) 

Forestscape

春分様
コンサートが頻繁に行われている、というのは東京近辺に住んでいて良いことの一つと思っています。こういう良い点は有効に活かさないと。
by Forestscape (2006-07-20 09:28) 

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